@article{oai:osaka-shoin.repo.nii.ac.jp:00002260, author = {塚口, 眞佐子 and ツカグチ, マサコ}, journal = {大阪樟蔭女子大学学芸学部論集}, month = {Jan}, note = {P(論文), ヴァイセンホーフ・ジードルンクが計画・実施された1925-27年は、ドイツ、ヴァイマル期の中でも黄金期といわれる1924-29年に重なり、その政治的風土と経済的環境が実施に大きく功を奏している。この期間は建築のみならず、前衛的芸術・文化が開花した時代であり、中でも新建築の影響力は世界的・永続的で他の分野を圧倒する。その好例、アヴァンギャルド住宅が集合して姿を現した住宅展ヴァイセンホーフ・ジードルンクは、市民に与えた衝撃が大きいだけに、成立の過程や内容を精査することは、モダンデザイン波及の過程をたどることにつながる。政治・経済など社会状況の概観に続き、ここで展望しているのは、展覧会の全体像に加え、市の公共事業として実施に向けた市側担当各部局と、芸術監督ミースとの軋轢に端を発した混乱ぶりである。それは参加建築家選定の遅れとなり、工期の遅れにつながる。これらにミースの意向が加わり、ターゲットとした住宅の住まい手像の変遷が不可避となる。しかしそれが、高学歴中産階級にもアピールできる住宅の出現を招き、従来のモダン住宅=低所得者用集合住宅という概念をくつがえし、モダンデザインの地平を広げることになるのである。}, pages = {119--138}, title = {モダンデザインの背景を探る : 1920年代アヴァンギャルド住宅誕生における諸事情その3 : ヴァイセンホーフ・ジードルンク}, volume = {47}, year = {2010} }