@article{oai:osaka-shoin.repo.nii.ac.jp:00002043, author = {住友, 元美 and スミトモ, モトミ}, journal = {大阪樟蔭女子大学学芸学部論集}, month = {Mar}, note = {P(論文), 本稿では、樟蔭高等女学校(1918年4月開校)・樟蔭女子専門学校(1926年4月開校)の初代校長を務め樟蔭学園創設の中心的役割を担った伊賀駒吉郎の女子教育論の特徴を明らかにし、それが如何に樟蔭学園の教育に反映されたかについて分析した。 まずはじめに、伊賀の著書である『女性大観』(1907年12月)および『女子教育の革新』(1917年11月)を分析して、彼が、当該期における女子教育および女子教育論の問題点を指摘したうえ、女子の人格修養を目的とした「淑女主義」を提唱し、女子中等教育(高等女学校)の改善と女子教育の高等化(女子のための高等普通教育)の必要性を強調していたことを示した。 次に、『私立樟蔭高等女学校記念帖』(1918年、樟蔭高等女学校落成式開催時に編纂)に掲載されている樟蔭高等女学校の設立趣旨や教育方針と上述した伊賀の女子教育論とを比較検討し、伊賀の女子教育論が樟蔭高等女学校をはじめとする樟蔭学園のその後の運営(教育理念・施設等)のなかで具体化されていったことを明らかにした。 そして最後に、伊賀の女子教育論が、女性の女性性を肯定的に捉えたうえでその国家的・社会的役割を強調するという点において、1910~20年代の女性論および女子教育論の新たな潮流と共通する側面を有しており、その一翼を担うものとして位置づけられる可能性を示した。}, pages = {193--205}, title = {伊賀駒吉郎の女子教育論 : 樟蔭学園「建学の精神」の基盤}, volume = {43}, year = {2006} }