@article{oai:osaka-shoin.repo.nii.ac.jp:00001965, author = {高瀬, 英彦 and タカセ, ヒデヒコ}, journal = {大阪樟蔭女子大学学芸学部論集}, month = {Mar}, note = {P(論文), フランスの文化、パリの文化は様々なとらえかたができる。ここではパリ固有の文化のひとつであると思える「下水道」を取りあげた。この「パリの下水道」が有名になったのは、ヴィクトル・ユゴーの大作にして名作、『レ・ミゼラーブル』によってであるが、読者の関心は、もっぱら、ジャン・バルジャンがマリユス青年を背負ってセーヌ川に逃がれる「下水道の逃避行」にあった。いかにも下水道という意表を突く舞台設定で、ハラハラさせる描写が続く。しかし、この逃避行描写の間に、一編六章にわたってユゴーの「下水論」ともいえる論考が挿入されていることに気付く人は少ない。今は「光の都・パリ」と言われるが、かつてパリは「泥の都」と言われるほどに不衛生極まりなかった。ユゴーの時代はちょうど「下水道改革」の時期にあたる。ユゴーの「下水論」を過去・現在・未来の視点から紹介し、普段目にしない「文化」の存在に光をあてたレポートである。 現在、エッフェル塔の下、アルマ橋の左岸たもとの地下に「下水道博物館」が開館し、汚水処理の仕組みを市民、観光客に解放している。その資料を添えて、セーヌ川の汚染防止の努力の一部に迫ってみた。}, pages = {187--196}, title = {「パリ文化」考 : 『レ・ミゼラブル』と下水道}, volume = {42}, year = {2005} }