@article{oai:osaka-shoin.repo.nii.ac.jp:00001883, author = {檀原, みすず and ダンバラ, ミスズ}, journal = {大阪樟蔭女子大学学芸学部論集}, month = {Mar}, note = {P(論文), 『文づかひ』は森鴎外のドイツ留学記念三部作の掉尾を飾る作品である。この作品は作者が機会あるごとに改稿を行っているので六種類の異なった本文が存在する。鴎外自筆原稿をはじめ、『新著百種』・『美奈和集』・『改訂水沫集』・『塵泥』・『縮刷美奈和集』などの諸本を比べると、それぞれの本文間での異同が多く認められる。その種類は、文・句・用語・助動詞・助詞・送り仮名・漢字・平がな・外国語表記などの変更や、誤植の訂正などと多岐にわたっている。こうした鴎外の推敲課程をたどることによって、作者の改訂の意図を探り、そこから新たな読みの可能性も生まれてこよう。 大阪樟蔭女子大学図書館では、『文づかひ』の森鴎外自筆原稿を所蔵している。テクスト生成研究においては、このオリジナル原稿の特別閲覧の許可を得て調査、確認の作業を行った。鴎外自筆原稿からは貼紙の下に書かれた「草案」もはっきりと読み取ることが出来るので、それらをも異同の対象に加えて改稿過程の調査を充実させた。 『文づかひ』の作品を読む上で、このテクスト生成過程の研究は文学研究と不可分の関係にあると言えるだろう。本稿では『文づかひ』の初出文が掲載された『新著百種』を底本として、出来る限り詳細に鴎外の改訂の跡をたどり、六種類の全本文についてそれぞれの異同を示した。}, pages = {213--244}, title = {森鴎外『文づかひ』のテクスト生成研究 : 資料篇}, volume = {41}, year = {2004} }