@article{oai:osaka-shoin.repo.nii.ac.jp:00001739, author = {福田, 敦志 and フクダ, アツシ}, journal = {大阪樟蔭女子大学学芸学部論集}, month = {Mar}, note = {P(論文), 本研究は,「暴力的関係性」のなかを生きざるをえない子どもたちと向かい合う保育実践において,その関係性からの解放を志向する指導論の構築を試みたものである。その際,「"願いはかなうんだという実感"からのスタート」と「『わたしだってかちたい!』と思えるようになるために」の二つの実践記録について,それぞれで行われている『話し合い』の場に着目しながら考察を進めた。両実践は,いずれも今日の保育指導論の到達点をふまえながらも,保育実践における「話し合い」の位置と意味について新たな可能性を切りひらいていると考えるからである。上記の目的を達成するために,本稿ではまず,子どもたちの保育園での生活の状況と保育指導論の到達点とを交叉させながら,「暴力的関係性」からの解放の必要性を問題として設定すべきことを論じた。次に,先の二つの実践を「発達要求の組織化」という分析枠組みで照射しながら,「抑圧の構図」克服のための三つの視点を浮かび上がらせた。最後に,フレイザー(Fraser, Nancy)による「公共圏」についての論考を手がかりにしつつ,両実践のもつ可能性を再検討することで,「話し合い」を公共圏としてとらえることで切りひらかれる保育指導の原則と課題を論じた。以上の考察をとおして,保育実践における(1)「活動内容の決定過程そのものへの参加」のもつ意味,(2)「私的な利害関心」を「共通の関心事」へと立ち上げていくことの意味,(3)リーダーシップヘの支持ないし不支持の表明をとおした合意形成の筋道の明確化による「抑圧の構図」克服の可能性を明らかにした。}, pages = {167--176}, title = {「暴力的関係性」からの解放を目指す保育実践論構築の試み : 「話し合い」の場を持つ意味に着目して}, volume = {39}, year = {2002} }